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Question ID = 0168

Assigned Member (担当者)

2013-05-24 M. Kawaharada

Name and Institute (質問者/機関)

大曽根聡子

Question (質問)

バックグランド領域を同じ観測から得るとき、たとえds9ソフトでほぼ同じ面積を 取ったとしても、入射角が異なるので、ソース領域のarfとバックグランド領域の arfは厳密に異なると思います。

今、バックグランドはソース領域の周辺2か所から取りたいと思っています。 バックグランドの面積はソースの2倍程度と考えています。

XSPECでソースとバックグランドのarfは別々に指定できるのでしょうか?

XSPECのマニュアルも読んでみたのですが同じarfを読み込んでいるように見えます。

それともソースと同じ面積になるようにバックグランドを取るのでしょうか?

検出器はChandraのCCDです。
CXBの解析しかしたことがないので点源解析は初体験です。
すざくと直接関係がなく、すみません。

Answer from(回答の文責)

M. Kawaharada (Suzaku helpdesk)

Answer (答え)

点源の解析をするときに、バックグラウンド領域のデータから、点源領域 の CXB を正しく評価したいという意図のご質問だと思います。

XSPEC12 では、ソースとバックグランドのスペクトルを読み込んで、別々
のレスポンスを指定し、異なるモデルを割り当てることができます。
たとえば、以下のような感じになります。

data 1:1 src.pi
data 2:2 bkg.pi

back 1 src_nxb.pi
back 2 bkg_nxb.pi

resp 1:1 src_src.rsp
resp 2:1 src_cxb.rsp
resp 3:2 bkg_cxb.rsp (resp 2:2 でもいいです)

mo 1:src1 SRC_MODEL(たとえば apec)
freeze src1:1
newpar src1:2 3.0
newpar src1:3 0.7
:
:

mo 2:cxb1 CXB_MODEL(たとえば pow)
freeze cxb1:1
newpar cxb1:2 0.02
newpar cxb1:3 2.0
:
newpar cxb1:6 = cxb1:3
:

mo 3:cxb2 CXB_MODEL(たとえば pow)
freeze cxb2:1
newpar cxb2:2 = cxb1:2
:

flux や lumin も、それぞれのモデルで別々に出てきます。

なので、点源領域とバックグラウンド領域それぞれに対する、 CXB (一様放射) の arf を作っていただければ、上のような やり方で、XSPEC で解析できます。お試しください。

Status (詳細なステータス)

2013-05-24 Accept
2013-05-24 Done

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