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Question ID = 0131

Assigned Member (担当者)

2010-05-31, Y.Terada

Name and Institute (質問者/機関)

質問者氏名 (your name): 水野 瑛己
所属機関 (your institute): 立教大学
学年/職種 (your title): M1

Question (質問)

HXDの再プロセスを行い、スペクトルを作成しました。 GSOのスペクトルを見たところ、輝線の位置がズレていました。 具体的には、
  • 153 keVの輝線のピーク:(イベント)137.1±0.8 keV、(BG)118.1±3.7 keV
  • 196 keV:(イベント)196.6±0.8 keV、(BG)196.9±1.2 keV
  • 357 keV:(イベント)372.1±1.3 keV、(BG)365.3±0.8 keV
でした。
Kokubun et al. "In-Orbit Performance of the Hard X-Ray Detector on Board Suzaku" PASJ, 2007. と比較すると、 153 keVと357 keVでズレが見られます(いずれもBGの方が低いピークになっている)。
この結果を踏まえ、イベントからBGを引く際に、輝線の形状に合わせてBGを引こうか検討中です。 その場合、XSPEC上でパラメータを変更する必要があります。 そこで、
(1)XSPEC上で、パラメータを変更する(輝線に合うように変える)ことは可能なのでしょうか。
(2)そもそも「輝線の位置のズレ」は、再プロセスの過程での間違いによるものなのでしょうか。
この2点に対して、回答をお願いします。


追加情報
  • 再プロセスに用いた HXD GSO の gain history fileのファイル名
    ae_hxd_gsoght_20100312.fits
  • 再プロセスに用いた HEADAS の version
    HEADAS 6.6.1
  • ずれているとレポートされている HXD GSO NXB file の ヘッダに記載されている method と version
    METHOD = 'LCFIT (bgd_d)' / background modeling method
    METHODV = '2.0ver0804' / processing version
    GENDATE = '20071211' / date of generation of this file

Answer from(回答の文責)

Y.Terada and S Yamada from the HXD team

Answer (答え)

  • NXB 側の gain を変更することは XSPEC 上ではできません.
  • 再プロセスの違いによって gain のずれが生じることは考えられ ますが、今回の再プロセスの環境をみるかぎりは、その可能性は低いと 思われます。ただし、HEADAS のバージョンが相当に古いようですので、 HXD team としては、「最新の HEADAS と最新の CALDB とで再プ ロセスする」ことを強く推奨します。
また、現時点での GSO の calibration では、ユーザ側で、NXB の gain を微調整する等の試みをされた場合の systematics は HXD team としては保証しかねます。

Status (詳細なステータス)

2010-05-31 Accept
2010-05-31 Assigned
2010-06-01 Additional infromation
2010-06-03 Circulated to the HXD team
2010-06-04 Answer to the HXD team
2010-06-04 Closed

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