Assigned Member (担当者)2008-10-08 H.YamaguchiName and Institute (質問者/機関)菅原 知佳さん (山形大学)Question (質問)(この質問はID=108からの展開です)attファイルからポインティング情報を抜き出し、gtiと合わせてプロットする 方法を教えていただけないでしょうか。もしくは、どこか参考になるような所 がありましたら、教えていただけないでしょうか。 Answer from(回答の文責)山口 弘悦Answer (答え)まず、衛星の姿勢に関する情報はいろいろなファイルに含まれていますが、今回 の場合ですと att file ではなく、ehk file (もしくは mkf file) に含まれる "ANG_DIST" というパラメータを参照していただくのが最も適当かと思われま す。(前回頂いたご質問への回答と若干の食い違いがあり、申し訳ありません。)前回の回答にも載せました通り、 ANG_DIST はポインティング位置の平均からの ズレ(角度)を表しており、標準の screening条件では 1.5arcmin 以上ズレてい る時間帯を除外することになっています。通常はこの条件で大きな問題が起こる ことはないのですが、菅原様がお使いのデータでは「閾値以下ではあるものの、 比較的ズレが大きい(つまり ANG_DIST=0.5-1.5 程度の)時間帯」が例外的に長く 含まれていたため、問題が生じてしまったものと考えられます。そこで「そのよ うな時間帯をご自身で除外してください」というところまでが、前回お答えした 内容でした。 以上を踏まえまして、ここからが今回のご質問への回答になります。 まずポインティング情報を抜き出す方法ですが、 1. fv というソフトで ehk file を開きます (% fv ae***.ehk) 2. ASTE_EHK Extension 右端の select をクリックします 3. 開いた window の "TIME" と "ANG_DIST" のみを選択します 4. Display Table をクリックします -> 時間毎の ANG_DIST を表示した table が現れます これを ascii形式で保存されたい場合、 5. 左上の File -> Export as Text -> 適当なファイル名で save 以上のように行ってください。テキストファイルが出力されます。 次に GTI情報ですが、こちらはお使いの evt file に含まれています。 先ほどと同じように fvで evt file を開いていただき、 "STDGTI" extension の All をクリックしてください。 開いた window の "start" と "stop" の間が GTI、つまり evt file に 含まれている時間帯になります。 テキストで保存される場合は上記と同様の手順で行ってください。 以上で得られた2つの table を並べ、ANG_DISTの比較的大きな時間帯が GTI に 含まれていないかを確認して頂ければよいわけですが、そのためのプロットを作 る特別なツールをSuzakuチームから提供しているわけではありません。ですの で、普段お使いのグラフソフトにこれらのテキストデータを渡して頂き、ご自身 でプロットを行ってください。 ご参考までに、有用なソフトウェアを紹介させていただきます。 qdp : http://heasarc.gsfc.nasa.gov/docs/xte/recipes/plotting.html gnuplot : http://t16web.lanl.gov/Kawano/gnuplot/index.html このうち qdp は HEASOFTパッケージの一部ですので、HEASOFTを既にお使いで したら改めてインストールして頂く必要はありません。gnuplot はお持ちでな ければ上記のWebを参考にしてご自身で用意して頂く必要があります。 ご質問への回答は以上になりますが、予想通りに ANG_DIST の大きな時間帯が GTIに多く含まれていることが判明した場合、ご自身で screening をかけて 頂くことになります。以下に一例を示しますので、参考にしてください。 % xselect # xselect を開く > read event ***.evt # evt file を読み込む > ./ # evt file directry 選択 > read hk hkfiles=***.ehk expand= yes # ehk file を読み込む > ./ # ehk file directry 選択 > select hk "ANG_DIST<0.5" # ANG_DIST<0.5の時間以外は除去 > extract event > save event [適当なファイル名].evt # screeningした evt file を save > no > exit なお、ANG_DISTの値は適宜変更してください。 Status (詳細なステータス)2008-10-08 Accept2008-10-11 Reso. 2008-10-13 Done ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |