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Question ID = 0102

Assigned Member (担当者)

2008-06-30 M.Kawaharada

Name and Institute (質問者/機関)

武井 大 さん (立教大学)

Question (質問)

xissimでシミュレーションを行う際に、「すざく」ファーストステップ
マニュアル (suzaku_fstep080501.pdf) 10.4章を参照して、

photon_flux="1" limit_mode="0" nphoton="200000000"

という様に指定すると、観測時間の最後にひたすらフォトンが降っている
イベントファイルが出来上がりました。シミュレーションしたイベントフ
ァイルから作成したライトカーブを添付いたしますのでご覧ください。
最後の1ビンだけとても明るくなっております(途中の時間帯はスケールの
都合により見にくいですが、0カウントではありません)。おそらく、XIS
の最後の読み出しフレームまでは photon_flux 条件に従ってフォトンが
降り、そこから先は nphoton 条件をクリアするまで同じ時間に降り続け
ているのだと思われます。

これだと、衛星の姿勢ゆれ等の効果を間違えてシミュレーションしてしま
いますので、nphoton 指定時には Exposure Time で割り算して強度を決
定する様にした方が良いのではないでしょうか?また、「すざく」ファー
ストステップマニュアルの実行例は、現在のABCガイドの様に

photon_flux="[任意]" limit_mode="1" exposure="[観測データと同じ]"

という形式にして、シミュレーションの統計はFluxのパラメータで変更す
る様に改訂してはいかがでしょう?

Answer from(回答の文責)

H.Yamaguchi

Answer (答え)

マニュアル§10.4では望遠鏡のvignettingの効果のみを取り込んだ、最も単純な exposure mapの作成手順を説明しております。一方、武井様は観測中の姿勢 揺らぎの効果も考慮に入れたadvancedなexposure mapを作成されたものと 思われます。これは本マニュアルがカバーする範囲を越えたものであり、 またvignetting効果のみのexposure mapの作成においては limit_mode="0" を 用いても何ら問題は起こらない、すなわちマニュアルの記述自体に誤りがある わけではないことを確認いたしました。したがって上記の通り、今回は マニュアルの改訂を見送らせていただきます。

Status (詳細なステータス)

2008-06-30 Accept
2008-07-18 Resolved
2008-07-18 Done

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