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Question ID = 0101

Assigned Member (担当者)

2008-06-30 M.Kawaharada

Name and Institute (質問者/機関)

山口 弘悦 さん (理研)

Question (質問)

A.
xissimarfgen 2007-09-22 ver. を使おうとしたところ、
以下のようなエラーが出て先に進めなくなりました。

SimASTE_XRTsim: reading mirror & reflection file ...
Reading
'/CALDB/20080602/data/suzaku/xrt/bcf/ae_xrt0_mirror_20080303.fits'
...
Reading
'/CALDB/20080602/data/suzaku/xrt/bcf/ae_xrta_reflect_20080303.fits'
...
SimASTE_XRTsim: xrrtloadmirror: status = 1060
Task xissimarfgen 2007-09-22 terminating with status -1

reflect file の読み込みでつまづいているようなので、
reflectfile=.../ae_xrta_reflect_20070407.fits

と、一つ前のversionを指定したところ、うまく走りました。
理由がよくわからないのですが、お心当たりはございますでしょうか?
同様のトラブル(ae_xrta_reflect_20080303.fits を使うのうまくいかない)
の報告はこれまでに出ていませんか?

B.
早速のご回答ありがとうございます。
quanteffに問題があった件はメールで把握しておりましたが、
他の部分にも影響があるということですね。

以下、追加質問させてください。

1. quanteff, reflect のみ、1つ前のversionを、
それ以外は最新のCALDBを使うのが、現状では最善
という理解でよろしいでしょうか?
もし mirror など、他にも旧ver.を使うべきものがあれば
ご指摘ください。

2. 上記の場合と近日中にリリースされるCALDBの間で、
どの程度の差が予想されますか?(何keVあたりで何%とか)
実際ほとんど変わらないのなら、早く解析しちゃいたいので…。

すみませんが、よろしくお願いします。

C.
ありがとうございます。以下の部分読み洩らしていました。
teldef や mirrorにも影響があるということですね。
6/18版はまだwebに上がっていないようなので、
とりあえずこれらのファイルは古いのを使ってみます。

> Specifically, the team has found that the latest QE files are not
> correct below 2 keV, with errors as large as 20%. RMF files generated
> by xisrmfgen with the QE files are thus not correct. Related
> problems also exist in XIS "teldef" and XRT "reflect" and "mirror"
> files, which affect the ARF files as well.

追加情報(森英之さん@ISASより)
現状でベストの組み合わせは
ae_xrta_reflect_20070407.fits
ae_xrt[0-3]_mirror_20060710.fits
ae_xi[0-3]_teldef_20060125.fits
ae_xi[0-3]_quanteff_20070402.fits
で、他は最新の CALDB を使えばよいそうです。

ちなみにもうすぐ公開される修正版のCALDBでは、
Crabのベキが0.1程度変わるような調整をしただけなので、
上記のCALDBを用いた場合と比べて、低エネルギー側のスペクトルに
対してはほとんど影響がないそうです。

Answer from(回答の文責)

石崎 欣尚 さん / 首都大学東京

Answer (答え)

A.
ae_xrta_reflect_20080303.fits は、散乱成分の計算を高速化するために
XRT の個性を取り込むためにファイルフォーマットに変更が加えられており、
4月にリリースされた HEASOFT 6.4.1 に入っている
xissimarfgen 2008-04-05 以降のバージョンでないと扱えません。
同様に、mirror ファイルも、XRT の個性を取り込むために
ヘッダキーワードが追加されています。

ただし、この XRT ファイルと組み合わせるべき XIS の RMF を
作成するのに必要な quanteff ファイルに問題が見つかって
現在、XRT, XIS チームで検証を行なっているところなので、
まだこの reflect ファイルは使用するべきではありません。

近いうちに、新しい CALDB のリリースがあるはずなので、
それが出たら、HEASOFT と一緒に更新して下さい。

B.
1. 現状での最善は、修正版の CALDB が 6/18 にリリースされているので、
それを使うことです。詳細は、suzakunews に流れた後ろの記事を
見て下さい。

2. たぶん、そんなに変わらないですが、XRT の個性が入ったり
散乱が ON になったりしてるので、イメージ解析には若干の
差が出る可能性はあります。このあたりは、前田くんの
作成している「すざく」メモ参照して下さい。

Status (詳細なステータス)

2008-06-23 Accept
2008-06-30 Done

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