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Question ID = 0091

Assigned Member (担当者)

N. Isobe

Name and Institute (質問者/機関)

早藤 麻美 さん (理研)

Question (質問)

XIS の Si エッジ付近のデータついて質問があります。

添付 したのは rev 2.0.6.13 の、Tycho SNR の Si ラインスペクトルです。 1.78 と 1.89 keV あたりにデータのギャップがあります。フィッティングの 残差をみると顕著ですが、データそのものをみても目で確認することができま す。Rev 1.2 ではこのようなギャップはありませんでした。また、Tycho SNR ほどはっきりはしていませんが、同じ傾向が 2006-09-05 の Crab や 2006-08-29 の Perseus Cluster (共に Rev 2.0) でも確認されました。

質問事項

[1] このような問題が起こる原因はなんでしょうか ? (Rev 2.* にバージョンアップするとき検出器の Si エッジ を補正したために 出てきたものなのでしょうか?)

[2] この問題は今後改善していく予定でしょうか ?

[3] このようなアーティフィシャルなギャップがあるラインの幅やセンターを 正しく見積もるよい方法はありますか?

よろしくお願い致します。

Answer from(回答の文責)

小澤 碧 (京大; XISチーム)

Answer (答え)

[1] このような問題が起こる原因はなんでしょうか ?
(Rev 2.* にバージョンアップするとき検出器の Si エッジ を補正したために 出てきたものなのでしょうか?)
Rev2ではPHAとPIの関係を表すゲイン関数を、一次関数3つで表しています。 このせいで一次関数が繋がるところで折れ曲がり(=ゲイン関数の傾きが 不連続になる点)が2点生じ、これがスペクトルに見られるとびの原因です。 この折れ曲がりはちょうどスペクトルにとびのある1.78keVと1.89keVに相当します。
因みにRev1ではゲイン関数を2つの不連続な一次曲線で表していたので このようなとびはありませんでした。 (そのかわりにSiエッジで大きくとぶ現象がありました。)

[2] この問題は今後改善していく予定でしょうか ?
当座のところでは改善していくかは未定です。 今後この現象がどの程度影響あるかを調べ、必要であれば 改善していくことになります。

[3] このようなアーティフィシャルなギャップがあるラインの幅やセンターを 正しく見積もるよい方法はありますか?
申し訳ありませんが、現状ではよい方法はありません。

Status (詳細なステータス)

2008-03-02 Accepted
2008-03-07 Answer from XIS team

2008-03-12 Done

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