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Question ID = 0090

Assigned Member (担当者)

2008-1-24 A. Furuzawa

Name and Institute (質問者/機関)

早藤麻美さん(理研)

Question (質問)

SCIオフのXISのレスポンスについて質問があります。

2006/06/27に観測されたTYCHO_SNRを解析していて、 チェッキングソースでレスポンスのチェックを行ないました。 具体的にはチェッキングソースの領域でスペクトルを作成し、 それぞれに対しxisrmfgenで作成したレスポンスを用いて ガウシアンフィットを行ないました。

すると、XIS 0, 1, 2, 3 すべてにおいて レスポンスが作るシグマがゼロのガウシアンの形よりも、 実際のスペクトルの方が幅が狭いという奇妙な結果になりました。 なかでもXIS 2が顕著だったので、そのスペクトルを添付します。 (tycho_xis2.ps)

そこで観測時期が近いSCIオフのデータを いくつか同じように調べました。

(a) 2005/11/14(Lockman Hole),
(b) 2006/05/17(Lockman Hole),
(c) 2006/05/10(M106),
(d) 2006/08/27(Perseus Cluster)

について調べたところ、 (a) 以外ではすべてTychoと同じような傾向がみられました。 そしてやはり XIS 2 が最も顕著でした。

a,b,c,dの生データを比べてみましたが、 大きな幅のずれは見られませんでした。 一方レスポンスを比べると(a)とその他のレスポンスは異なります。 レスポンスを比較した図を添付します。 (resp.ps)

図に示してあるのは、チェッキングソースのスペクトルと、 それぞれで作成したレスポンスを用いた 5.9 keV と 6.5 keVのシグマ 0 のガウシアンモデルです。

黒:(a) 2005/11/14 (Lockman Hole)
赤:(b) 2006/05/17 (Lockman Hole)
緑: 2006/06/27 (Tycho SNR)
青:(d) 2006/08/27 (Perseus Cluster)です。
このようなことが起こる原因と、 ラインの幅などについて解析を行ないたい場合の対処法について 教えていただけませんでしょうか ?

よろしくお願いいたします。



Answer from(回答の文責)

小澤碧さん(京都大学)

Answer (答え)

1. レスポンスの方が太い原因
まず、Rev2.*ではCTIをコラムごとに補正しているので、Rev1.*よりも分解能 が良くなっています。にも関わらずレスポンスは以前(Rev1)のままの分解能 を用いていることが主な原因です。もう一つの原因としては現状のレスポンス がかなり初期の段階で決めたものを外挿して使っていることが挙げられます。

SCIoffのレスポンスについては現在作成中で、新しいレスポンスは、2月末に はリリース予定です。

2. ラインの幅などについて解析を行ないたい場合の対処法ということで来月 末まで待てば合っている(はずの)レスポンスが手に入ります。もし現段階で なんとかして解析したいのなら、例えばrmfgenで擬似的な時間を入れて、キャ ルソースの幅が合うようなレスポンスを作る、とかでしょうか。但し高エネル ギー側の幅は合っていても、低エネルギー側の幅が合うという保証はないので すが。

Status (詳細なステータス)

2008-01-24 Accept
2008-01-29 Done

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