2006-0629 urata
質問してきた方
田中 雄二 (愛媛大学)
すざく衛星で観測したX線スペクトルを、XSPEC11で解析し ているのですが、
1.84keV~1.9keV辺りでfittingが上手くいきません。具体的に言うと、modelに
比べて観測データが下がっているよう な印象を受けます。(1.83~1.84keVで
飛び抜けているbinは削除しています。)XIS1では見られませんでしたが、他
にもこのような状態に陥っている人 はいますか?ただ単にmodelが合っていな
いということでしょうか?
参考として、作成したスペクトルとfittingに使用したファイル も合わせて送
ります。
J.S.Hiraga(RIKEN) on behalf of Suzaku XIS team
答え
添付して頂いたスペクトルフィット結果、並びにXIS1では見られないという状況から、
飛び抜けているbinやモデルと合ってないといった問題ではなく、
Si-edge 付近のレスポンスが
が上手く合ってないことが原因と考えられます。
また、CTIの経年劣化の影響で、時間とともにレスポンスがなまってしまう現象に、
現在のレスポンスは対応していないので、最近の観測であれば、
Si-edgeは更に合わない傾向にあります。
レスポンスとのずれがこのように顕著に見られるのは明るいソースに限られるため、
これまでに一例、Crabスペクトルでの報告を受けた事がありますが、
系統的調査、改善はできていません。
文責:J.S.Hiraga(RIKEN) on behalf of Suzaku XIS team
2006-06-29 Accept
2006-07-06 Res.
2006-07-10 Done
|