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Question ID = 0001

Assigned Member (担当者)

ota

Name and Institute (質問者/機関)

池田真也, 愛媛大学(M1)

Question (質問)

ehkファイルのT_SAAとT_SAA_HXDの違いについて。時間軸プロットでのずれや、 また観測データ毎でずれの大きさが異なる事に関して、T_SAAとT_SAA_HXDの違 いについて教えていただければと思います。また、HXDのデータ解析においては T_SAA_HXDを使用するべきなのかにつきましても、教えていただければと思います。

Answer from(回答の文責)

Y.Terada (RIKEN) on behalf of Suzaku HXD team

Answer (答え)

オリジナルな SAA の定義は、「あすか」や「ぎんが」ででも用いていた古いものです。 「すざく」でも、打ち上げ当初は運用に用いてきました。しかし、 HXDの PMT のカウント数が、従来のSAA とは異なるところで異常に高くなる現象が、 高圧投入オペレーション後すぐに(2005年8月)見つかってきたりするなど、 どうも従来の SAA の定義が古いという指摘がされてきました。もともと、 地球磁気圏の形やそれにトラップされる粒子の分布などは、太陽活動等の影響をうけ、 時間的に変化するものなので、当然のことでしょう。

幸い、HXD では、SAA 通過中も PIN を稼働させて、検出器に降り注ぐ荷電粒子 の数をカウントしており、"SAA" を実測することができています。 こうして、「すざく」HXD PIN で実測した SAA を、 従来のSAA とは区別すべく、便宜的に、 SAA_HXD と呼んでいます。2005 年の 11月 10 日から運用でも使用しはじめており、 解析でも、atFunctions version 2.8 以降で導入されています。

HXDの解析でも、運用で用いた定義と合わせるのがベターですので、cleaned event の条件としては、試験運用中 (SWG phase) では、
SAA.eq.0 && T_SAA>256 && SAA_HXD.eq.0 && T_SAA_HXD>256 (before 2005 Nov. 10)
SAA_HXD.eq.0 && T_SAA_HXD>256 (after 2005 Nov. 10)
SAA_HXD.eq.0 && T_SAA_HXD>436 (after 2006 Jan. 23)
といった感じで最適化をはかっておりましたが、 GO phase だと、安心して "T_SAA_HXD" だけを使用するので構いません。

Status (詳細なステータス)

2006-05-24 Accept
2006-05-24 Asign.
2006-05-24 Reso.
2006-05-24 Done

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