SPAM mail 対策

version 2006-08-09, created by Y.Terada
version 2006-08-17, 学習機能等の記述


ユーザ設定

ヘッダ中に、X-Spam-Status: Yes と書かれたメールを、 自動的に ~/Mail/spam にいれる設定を下記に記す。 これは、procmail を用いた crab.riken.jp での設定である。
(参考:RIKEN RIBF mail serverの設定)
  1. procmail の設定ファイルの用意。~/.procmailrcという名のファイルを $HOME以下に置く。内容は下記。
    PATH=/usr/bin:/bin/:/usr/local/bin
    MAILDIR=$HOME/Mail
    # All mail tagged as spam (eg. with a score higher than the set threshold)
    # is moved to "spam".
    :0:
    * ^X-Spam-Status: Yes
    spam/.
  2. sendmail のフォワードの設定に procmail を使用する旨を書く
    ~/.forwardという名のファイルを$HOME以下に置く。内容は下記。
    "|exec /usr/local/bin/procmail"
  3. SPAM メールの行先を用意
    crab % cd $HOME
    crab % cd Mail
    crab % mkdir spam
    crab % chmod 700 spam
  4. メール送信のチェック。 普通に、自分宛 (xxxx@crab.riken.jp) のメールを送信して、普段のとおりに戻れば OK。
  5. メール送信のチェックII。自分宛のメールを送信する際に、下記のように X-Spam-Status 行を いれて SPAM 対策の処理がなされるかをチェック。
    To: terada@crab.riken.jp
    Subject: test
    X-Spam-Status: Yes
    From: Yukikatsu TERADA <terada@riken.jp>
    X-Mailer: Mew version 1.94 on Emacs 19.34 / Mule 2.3 (SUETSUMUHANA)
    ----
    This is a test mail
    つまり、メールはとどかず、~/Mail/spam に保存されていれば成功。
  6. ごくたまに、正常なメールが SPAM と判断されることがあるので、適宜、~/Mail/spam 以下をチェックすることをお推めする。

crab.riken.jp からフォワードされている方への連絡

  1. .forwardファイルには転送先のアドレスは書かないでください。 (書くとSPAM も転送されます..) 上記の procmail のみ記述してください。
  2. .procmailrc に下記の二行を追加下さい。
    :0c: spamassassin.lock
    ! yourname@host.domain
    ここで、yourname@host.domainは転送先のアドレスです。
    この方法だと、crab.riken.jp にメールを残しつつ転送します。crab にメールを残さずに転送する 方法は... どなたか知ってる?

SPAM 判定について



設定の詳細

  1. SpamAssasinの設定は、各自のホームにある~/.spamassassin/user_prefsで、 ユーザ毎にカスタマイズできる。 メールのヘッダの X-Spam-Status: Yesとなる、すなわち SPAM と判断されるのは、 同じ行にあるスコア (score)の値が、閾値をこえた時である。この閾値をさげることで、 すりぬけた SPAM を減らすことがでる。デフォルトは 5.0 だが、 たとえば、2.5 以上のスコアのものをSPAM としたい場合、
    # required_score xxx
    を、# もとって、
    required_score 2.5
    などとする。正常なメールがSPAMと判定される危険性が大きくなるので、 あまり下げすぎないように。
  2. SpamAssasin をすりぬけた SPAM メールを、SpamAssasinに学習させることもできる。 すりぬけた憎いメールたちは、消去せず、たとえば、
    junk/
    というフォルダー (~/Mail/junk)に保存しておき、
    crab% sa-learn --spam ~/Mail/junk
    とすることで、学習機能が働く。